トラウマを負った人が過去のトラウマの原因になったきっかけになった事件を思い出すと、つらい経験を再び経験することが起こりうる。
そういうことは、非常に操作的なセッションでは起こりうる。または操作的なセッションではなくても、クライアントに共感を持って、クライアントのお話を傾聴するワークであっても、セラピストが未熟な場合には起こりうる。
ソマティック・エクスペリエンシング・トラウマ・アプローチでは、セッションによる二次トラウマが起こることを防ぎ、確実にクライアントがレジリエンスを取り戻すことをサポートするために、タイトレーションを採用した。
具体的なやり方は少しずつ行う。
クライアントが、いきなりつらい経験のお話をされると、つらい経験を再現する可能性が高いので、レジリエンスがある程度高まるまでは、その事件のことは扱わないか、その事件よりも時間軸の離れたところ(事件の前や事件の後)のことを扱い、少しずつワークを進める。
ものすごく過去の出来事を聴いて欲しいクライアントから不評を買うこともある。
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